台風なのになぜ出社させる?日本企業の謎
昨日は大変な大雨でしたが皆さんは大丈夫でしたでしょうか。私は在宅勤務だったので何の問題もなかったのですが、普通に出勤していたらやはりかなり大変な目にあったことと思います。
【目次】
在宅勤務できる体勢が整っているのに
台風上陸ではないとはいえ、強い雨が長時間降り続き日本各地で浸水や河川の氾濫などが多々起こりました。
関東地方に線状降水帯予報が出たのは初めてでした。天気予報の日本地図上にまっすぐ伸びる赤と黄色の線が自分の住んでいる地域も通っている図を初めて見ました。
首都圏では昨日の午後から雨風が強まり、通勤通学の足が乱れ大変だったことを盛んに ニュースでもやっていました。
私の仕事はリモートでできる内容なので在宅でも不都合はありません。
コロナ禍には会社全体で毎日テレワークしていたのです。でもコロナが下火になると特別な理由がない限りテレワーク禁止になってしまいました。
そのため昨日は皆、普通に出社していたのです。私もたまたま事情があり在宅だっただけで、それがなければ出社しなければならないところでした。
案の定、午後には会社から「天気情報を確認して各自の判断で早めに帰るように」というメールが送られてきました。なんか”各自の判断で”という言い回しが勘にさわります。あまり帰らせたくないけど仕方ないというニュアンスを感じます。
台風はある程度事前に想定できる
早目に帰れ?そんなことは最初から分かっていました。今回は台風の影響です。いつどこで突然発生するかわからない地震ではありません。
どの程度の強さの雨風がどの位の速さでどこへ向かうのか、ということは事前にある程度わかっていることなのです。事前に手を打つ時間もあります。
なのにどうしていつも通り、従業員を出社させるのでしょう?
もちろん現場でないと仕事にならない方々のことではありません。私の会社や同じような日本企業のことです。
そういう企業の多くはすでにテレワークできる環境やツールを持っていて、コロナ禍にはそうしてきた経験もあります。
なのに、暴風雨に見舞われることが明らかな日にどうして普通通りに通勤させようとするのか。
「早めに帰れ」そんな指示を出す位なら最初から「可能なら在宅勤務しなさい。出ないと差し支える人は気をつけて出社し、状況により早めに帰宅するなど危険を避けるよう心がけろ」と言うべきではないでしょうか?
様々なリスクと生産性低下
特に首都圏というのは人が多過ぎる分、通勤時間帯に交通機関が止まった場合は大混乱がおこりやすいのです。
溢れた大勢の人々のバスやタクシー待ちの大行列や、何時間も電車が動くのを待ち続け駅にたむろう人々の映像が今回もテレビに映し出されていました。
これが無駄な時間と言わずして何と言うのでしょう。
たとえ電車が動いても超満員で具合悪くなったり喧嘩が起こったりなど二次トラブルがおこる可能性も普通より高いでしょう。
歩いていても強風で何が飛んでくるかわからない。普通の雨の日でも滑って転んで怪我する社員が実際に多くいますが、ましてや台風下の足元です。
こんな様々なリスクを抱える日に通常を行使する日本企業が謎です。思考停止してるように思えてなりません。
従業員をリスクにさらし、結局仕事時間が削られ生産性が落ちるのです。企業としては在宅で安全に、かつその時間働いてもらった方が利益に結びつくはずなのに理屈があわないです。
結果的に何もおこらなかったとしても何かあったらでは遅いのです。