銀行。ちょっとした心配りが欠けていく企業の行く末
メガバンク「東京三菱UFJ銀行」のATMのメンテナンスが徐々におざなりになっていくのを数年前から感じていました。
ATMで感じること
UFJのATMは最近まで手のひら認証を採用していましたが、読み取ってもらえないことがよくありました。おかしいな?と思ってよく見ると、お椀型の底の読取りセンサーのガラスに埃が積もっています。手持ちのティッシュで埃をぬぐったら普通に認証しました。
また、現金を入れるため常備されている小袋がいつ行っても空っぽで不便を感じることもよくあります。
その一方で操作後の明細が周辺に散乱していたり、
また2~3台のうち1台に「ただいま故障中」の貼り紙が何日も貼られたままで、生きてる台に常に長蛇の列が、という風景も見かけます。
地元だけでなく、出先でちょっと立ち寄ったATMでも同じようなことがよくあり、他のメガバンクよりもそう感じる機会が多いのです。
警備会社による現金補充以外、ユーザー快適性のための保守は「お金にならないから手を抜いているんだろうなぁ」とどうしても思ってしまいます。
例えば、有名大手百貨店の自動ドアが半開きだったり、ドアの取っ手に埃が積もっていたり、入口に紙ゴミが落ちていたらどう感じるでしょう?
今までできていた心配りが欠けていく企業の行く末が少し気になります。
銀行のコスト削減策
生体認証をやめて暗証番号だけに戻ってしまったUFJのみならず、今は多くの銀行が店舗統廃合で店舗数を減らしたり、硬貨扱いに手数料とったり、紙の通帳を有料化したり・・・
とにかく銀行はあの手この手でデジタル化やコスト削減を図ろうと必死です。
確かにコンビニATMの台頭や、キャッシュレス決済の浸透などでそうせざるを得ないのは理解できるのですが、でもそれと、CS(顧客満足度)を下げてしまうようなおざなりな対応とは別の話です。そういうことは手を抜いてほしくないものです。
次々有人店舗が消えていく
そして今、様々な銀行の有人店舗が次々と姿を消していっています。
今まで店舗のあった場所に「店舗統廃合・移転のお知らせ」みたいな貼り紙を見かけることが増えました。
確かに通常はATMやネットで事足りますが、それでもやはり"いざという時"に近くにないと困るのが「有人店舗」です。
特に相続や税など少しややこしい手続きやちょっとした質問、コンビニでは扱ってくれない金額の払い込みなどの時、近くに有人窓口がないと本当に不便です。
特に15時までしか開いていない平日は勤務中で行くことができません。かといって土日は窓口がやっていないので仕事を休む他ないのです。
その上窓口を事前予約しようにも1週間程度先まで常にいっぱいでとれません。そのため待ち続ける覚悟で予約なしのまま店を訪れ、実際に長時間待たされてやっと…みたいなことをせざるを得ずにいます。
頻繁に機会あることではないので仕方ないとは思うものの、もう少し何か工夫できたらいいのですが…。
なんだかんだいってもやはり銀行は必要なんですから。