R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

ビッグモーターにはもう車を売りに行かない

ビッグモーターの不正問題が取り沙汰されています。記事で様々な内情を暴いています。亡くなった父の車を売りに先日ビッグモーターに行った時のことを思い出します。

【目次】

車売却は早く終わらせたい

運転する人がいなくなった実家の車。使わないのにそのままだと駐車場代・保険・税金など色々かかってしまいます。

でも亡くなった人の車はそのままでは売れません。相続人に名義変更してからでないと売ることができないのです。相続人は母ですが手続きは無理なため、私が代理で陸自に行き車検証を母名義に作り変えてやっと売れる体制が整いました。

目星をつけて最初に行った買取店は閉まっていました。

「え、休み?・・じゃ次いこう。」

車以外にも相続はやるべきことが山ほどあります。貴重な休日を使っているので車売却は今日だけで終わらせたいのです。

ですから出直しません。即、次はどこに行くか考えました。

そこは大通り沿いで周辺には他にも買取店があります。少し走ると「ビッグモーター」の看板が目に入り寄ることにしました。

買取No1!」というTV CMを結構よく見かけます。家族4人ドライブ中にお父さんが「あ、車 売ろうかな」と突然言うと奥さんも子供もはしゃぎ、買取金額に大口開けて驚くあのCMは違和感で正直好きではありません。

   

ビッグモーターの査定にがっかり

ビッグモーターに車を乗り入れると、先客がいたため車に乗ったまま駐車場で待機させられました。しばらくして中に通されると営業員が笑顔で名刺を差し出してきました。

いろいろ基本情報を記入させられたのち価格の話になりました。

一応事前に調べていた相場程度の金額を言いました。時間をかけたくないため、相場でいいからささっと終わらせたいのです。

でも、希望額を聞いた営業の男性は申し訳なさそうに「いやぁーそれは…申し訳ないのですけれどそこまではほんと難しいんですよ。」

その理由をあれこれ述べたのち「これでいかがでしょう。」

それは希望の(相場だと思っていた)額から何十万円も低い査定額でした。

年式も走行距離もそう悪くない条件、それに人気車種です。ただボディ下方に軽い擦り傷が複数ありました。

理由にその傷もあげていました。でも私の身近に専門家がいてこの程度のすり傷は簡単に直せ、それほど大きなマイナスにならないことを知っています。

「・・・・。」

こちらが黙ってしまったのを見てか、「いや、でも頑張るので、本当に。あと5万円、が…うーん、本当に厳しいけど頑張りますので。ただお約束はできないんですが、でも上司を説得して…」

決して悪い感じではありませんでしたが、

直訳すると『とにかくその値段は絶対無理。希望の何十万も安くしか買取れない。それでも上を説得してあと5万円は頑張る。でもそれ以上は無理、それは絶対にほんとに無理。』

仕方ないな、その金額で売るしかないな。と心では思いつつも、後で電話入れる約束をして一旦店を後にしました。

オートバックスの査定にびっくり

車を走らせ次に寄ったのはオートバックスでした。

ここでも待たされましたが車検など用の待合スペースがあります。また店内でカー用品などを見て回ったりして時を過ごしました。

受付で売却を申し出ると駐車場に停めた車を確認後、出された査定額に驚きました。

今回は希望額も何も言っていません。でもさっき逆立ちしても絶対無理だとされた希望額をさらに少し上回る金額、つまりビッグモーターより何十万円も高い額を1発で提示してきたのです。

一瞬で心が決まってしまいました。

粘ればさらに上乗せも検討してくれたかもしれませんが、もう時間もなく、元の希望額以上でしたのですぐに合意しました。事務手続きもスムーズであっという間に終わりました

ビッグモーターの営業には電話を約束をしていたので正直に話しました。申し訳ないけれどいくら何でもこの額の差ではさすがに…と。

すると電話口で何と「オートバックスよりさらに上乗せするから」と訴えてきたのです。

少し抱いていた私の罪悪感が逆にふっとんだ瞬間でした。

あれだけ、あんなにも繰り返し絶対無理って言ってたのに。上司と戦って何とかするはずの額よりさらに何十万円も出せるって?それも即その場で。結局あの長口上は全て大嘘だったってことですね。

そりゃそうです、安く買って高く売るのが商売ですものね。それはわかっています。が、私にとってはもう心証的な問題になってしまったのです。彼のトークが滑らかで切々としていただけに逆に。

多少高くてももうそちらを選ぶ気持ちにはなれませんでした。

大手企業はブランド自体が価値なので、顧客の信頼を損ねることは致命的なのです。少なくとも私は次に車を売ることがあってももうビッグモーターには行きません。

そう思っていたところにこんな記事…やっぱりもう行きません。