まん防解除でブログを書く時間が減ってしまった、その理由
まん防(まん延防止等重点措置)が解除になってから、ブログを書く時間がなかなか取れなくなってしまいました。
それは、会社が基本的にテレワークを中止としてしまったためです。
もちろんコロナ感染者の減少は喜ばしいのですが、テレワークがなくなったことで、1日の中で有効に使える時間が減ってしまったことは残念です。
時間が減っても、食事の支度ほか諸々の家事や、年老いた親のことなど、日常生活のために必要な時間は減らせません。よって割を食うのは"自分の時間"でした。それがブログを書く時間だったり、睡眠時間だったりします。
この時間泥棒の犯人は「通勤時間」です。
"通勤"には純粋な移動時間だけでなく、それに付帯する様々な時間も必要です。
まず出かけるための準備が相応にかかります。テレワーク中はスッピンにラフな服装でも済ませられたけど、リアルとなるとそうはいかない。
それに年齢を重ねると、若い頃はパパッと済ませられていた化粧や整髪もなかなか思う通りに言うことを聞いてくれなくて一層時間がかかるのですよ笑
そして、頻繁におこる電車遅延リスクなどを鑑み、また始業時間ギリギリ到着というわけにはいかないので、多少余裕をもって家を出る必要があります。
通勤時間帯は電車内はもちろん、ホームや階段、改札周辺なども、ものすごい人ですから(どこが三密回避でしょうか)、あちらこちらで人の渋滞が生じてスムーズに動けずイライラします。
オフィスビルに着いても、高層エレベーターは待ち時間が長く、その間に長蛇の行列ができ、執務室に入るまで5~10分も浪費します。
それらを合わせると往復で1日4時間程度「通勤に関する時間」が発生してしまうのです。家を出るのを30分早めたところで状況はそう改善しません。
4時間って1日の6分の1ですよ。改めて考えるとすごいですね。
もちろん人によって通勤にかかる時間は異なりますが、都内に通う会社員の平均通勤時間は片道1時間程度の層が最多といいますから、支度などを含めるとやはり1日2.5~3時間は要していると言えそうです。
会社は常日頃、社員に「残業を減らせ」とか「業務生産性を上げろ」とかうるさく言っています。また「健康への意識が大切」とも言います。
でも私にとっては「まん防解除でテレワーク禁止」との通達は、通勤という「長時間の非生産的でストレスのかかる非健康的なことに費やす日に戻れ」と言っているのに等しく、なかなかの矛盾を感じざるを得ません。
私は別に"テレワークこそ至上"と言っているわけではありません。それにも様々な不具合はあるでしょうし、面と向かう働き方の良さも知っています。
テレワークか否かではなく、高度成長期の頃からあまり変わらない日本の通勤風景。皆が一斉に同じような時間帯に移動する、生産性のなさ加減を嘆いているのです。
コロナで随分変わったと思ったのに、日本企業よ、結局また元通りですか?
育児や介護のための時短や時差通勤などの仕組みはできましたが、大多数の社員はそうはいきません。現場で多少の融通はきいても、あくまで"上司の許可の上"とか"特別の事情がある場合"などの前置きつきで、毎日当たり前に遅く出勤するなどということは許されません。
こういう人事的なジャッジは、根っこでテレワーク禁止にしたのと同じ心情が働いていると感じています。
日本の会社でもIT系などで、コロナ禍はほぼ100%に近いテレワークを行い、今まだ継続している会社もあります。都心のオフィスビルを売却したり郊外に移転する企業も結構あります。日本企業はコロナをきっかけに大きく分かれたのではないでしょうか。
会社の業態にもよるでしょうが、結局、経営者の考え方が一番大きいと思っています。
今日だけでは書ききれないので次の機会に、そもそもなぜテレワーク禁止に戻したのか、日本人の「働き方」について書いてみたいと思います。