私の会社はコロナまん防解除の翌日から、特別な事情がない限り基本的にテレワーク(在宅勤務)が禁止になってしまい、以前書いた通り1日約4時間も通勤とその準備に割かなければいけない日々に戻っています。
その時間を業務にあてられたテレワーク中よりも実際にできる業務量は減ってしまい歯痒い思いです。
また主婦としても、通勤時間分帰宅が遅くなりその後夕食の準備をするため食事の時間も遅くなり、睡眠時間も減ってしまい、昔に元通りです。
私の現在の業務は2~3人で連携しつつ完成させていくものなので、テレワークの間は家にいながらもメンバー同士、都度Teamsのチャットやビデオ通話で様々な報告や相談をしながら進めていたため、会社にいるのとほとんど変わりがなく業務を行えていました。
LINEと同じ感じでチャットが入るとPC画面にピコンとそのメッセージが出てきます。それを開けて見たかどうかも相手はわかります。
巷では「テレワークは周りの目がないことでサボってしまう」という問題が多く聞かれましたが、もしずっとサボっていたら返事してこないということで皆にわかってしまいますし、それ以前にサボってる人がいればチームの業務が滞ってしまうわけです。
オフィス同様、業務進捗状況を確認しつつやっていますので、家でも常にある程度の緊張感はあり、勤務中にどこか遊びにいってしまうなんてことはあり得ませんでした。
もちろん途中トイレやコーヒーを入れて少しブレイクする時間もありますし、おやつなどを食べながら仕事をすることもありますがそれはオフィスにいても同じことです。
必要な資料類などは社内ネットワーク上の共有キャビネットやクラウド上に格納しているので、皆で業務を進めるのに支障もありません。
自分の生産性のことだけでなく、基礎疾患だらけの親に接する私がコロナ感染するわけにいかなかったこともあり、会社がテレワークを取り入れてくれたことにとても助かっていました。
なので、私の場合はテレワークという業務形態はとても適していたわけですが・・・
会社は"新しい柔軟な働き方"を対外的に発信・提案しているにもかかわらず「やはりFacetoFaceでないとダメだ」というトップの考え方で元に戻ってしまいました。
何ごとにもメリットとデメリットの両面があるものです。テレワークにももちろんデメリットもあります。
まず、家にはオフィスのようなきちんとしたデスクや大きなPCモニター、高速複合機などはありません。テレワークが何年も続くことが表明されていれば、それなりの投資をしてでも家の環境を整え、眼や体に負担がかからないようにしたいところですが、すぐにも終わりかねない状況で、臨時的なダイニングテーブルでの作業の域を出ないままやっていました。
ただ、もし環境を十分整えたとしても、大きな問題は異なるところにあります。
先ほどの企業のトップや多くの上司の考え方です。「(物理的に)近くにいることが重要だ」という考え方が、恐らく無意識の根底にあるのだなと、今回のコロナ禍での仕事を通じて感じました。
究極を言えば別に多少サボろうがどこで働こうが、決められた業務上の目標をきちんとクリアしていけるなら、利潤を追求するのが目的の株式会社としては本来は問題がないはずです。でも日本(特に大企業)はどうやらそれだけではないことを感じます。
次回それについて続きを書きたいと思います。