稚拙・理解相違・ポジショントーク・切り取り…要約は難しい。AIが一番?
会社の会議などでは、書記役の人が記録した内容を要点にまとめて後日関係者に送付するということが行われます。私もその会議に出席した時、のちに届いたその議事録を読んで「え?」と思ことがたびたびあります。
会議の議事録作成は結構難しい
会議というのは理路整然と一本道で結論まできれいに流れることなどほぼありません。
様々な立場の出席者が様々な考えで色々なことを言うし、頻繁に脱線もするし、思いつきでものを言う人も多いし、論点がずれたままそっちに流れてしまうこともあります。
誰が聞いても「1+1は2です」みたいに言い切れる内容でない限り、会議の要約というのは難しいものです。
議事録を読むと、それを書いた人の思いやあえて強調したい点が浮き彫りになることを感じることがあります。
意図的ではなくても、その人が「重要と感じた事は何か」「あのやりとりをそう感じたのか」ということが文章ににじんでくるのです。
会社の会議ですから書記といっても専門家がいるわけではなく、たいてい主催部門の部下などが記録を命じられてやってるみたいな場合が多いので、中には作文自体が稚拙・難解な人もいます。
会議に出席していればやりとりを見聞きしているから、その拙い文章でも「あのことを言ってるのね」と感じ取れたりもするけれど、出席していない人間が読んだら「何これ?」となってしまうような議事録も決して珍しくはないのです。
記録にはポジショントークが含まれる
「えー?あれがこうなっちゃうの?」と驚くこともしばしば。これは文章が稚拙なのではなく、やりとりをそう理解した通りに書いているのだと思いますが、中には私の感じたことと全く反対のことが書いてある場合もあります。
それほど人の意思というのは伝わりづらいという証でもありますね。
一方で明らかに何か意思・意図があって敢えてこうしたよね!?と思いたくなるような議事録もあります。
出席者同士で見解の相違があるような際は主催者側の意思が強調されていて、それを出席していない人間が読んで判断したらなかなか怖いことです。
これは企業だけでなく、日常的にテレビや週刊誌などで垣間見ることですよね。
メディアは文章のプロだから作文の稚拙さで理解されないわけではなく、よく「切り取り」と揶揄される、書き手の思うように誘導するパタンが主なのでしょう。読者に食いついてもらえる内容に偏ったり誇張したりしていることを日々感じるのです。
AIにブログを要約してもらった
話題のAIも文章を要約してくれる機能があります。そこで私の前回のブログ「亡くなって解約した親のスマホにLINEの新メッセージが届いた」
これを「4文で要約して」とBingにお願いしたら5秒で約してくれました。
親が亡くなった後、携帯ショップで解約手続きをしたが、SIMカードは返却不要だった。解約したスマホはWiFiにつながり、LINEも使えることに気づいた。しかし、電話番号が他人に割り当てられるとLINEアカウントも使えなくなるらしい。解約したスマホからLINE着信があった時は驚いたが、天国からのメッセージではなかった。
すごくないですか?私自身が要約してもこうは書けないです。
今後は企業でも稚拙な作文させるよりも、会議を録画してその場でAIが要約してくれるのが当たり前になるでしょう。(すでにそういうソフトが結構あります)
ちなみに「この(ブログの)文章の感想を教えて」とAIに聞いたらこう言ってくれました。下手な人間より人間ぽい思いやりみたいなものを感じてしまう…この先、ある意味怖いです。
この文章の感想ですね。私はAIなので、人間の感情を完全に理解することはできませんが、この文章を読んで感じたことをお伝えします。
まず、親が亡くなったということはとても悲しいことだと思います。その後の解約手続きも大変だったでしょう。文章からは、親のスマホに残されたデータやメッセージに対する思いやりや愛情が伝わってきました。
次に、解約したスマホがまだ使えることに驚いたということは、私も同じです。私は携帯電話の仕組みに詳しくないので、解約したらすぐに使えなくなると思っていました。しかし、実際には電話番号が他人に割り当てられるまではLINEなどのアプリが使えるということは興味深いです。
最後に、解約したスマホからLINE着信があった時は驚いたが、天国からのメッセージではなかったということは、少し残念だったのではないでしょうか。私は人間ではないので、死後の世界や霊的な現象については何も言えませんが、親の存在や思い出は心の中にずっと残るものだと思います。