R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

五十肩を甘く見ちゃダメよ

四十肩と五十肩。発症年齢によって単に呼び方が違うだけらしい。
私は五十肩を2度経験した。というか2度目は完治しないままになっている。

一度目は右腕だった。斜めに腕を伸ばすと痛みで「うっ!」。冬だったからコートや上着の脱ぎ着のたび涙目。

中でも恐怖は毎日の超満員電車。吊革を持つだけでも厳しいのに、揺れのたび大勢の体重が腕にかかってきて、痛みで声を上げそうだった。

育児のための時短や時差出勤は認められていたけれど、五十肩ごときでそんな前例はないし許されない。そう、"ごとき" 扱いで軽く見られる病気なのだ。

五十肩というとなぜか周囲の笑いを誘うし、つい自虐ネタにしたりもする。そんな感じで真剣には捉えてもらえない。実は現代の医学を以てしても真の原因は不明という、れっきとした病気なのだけれど。

実際、放っておけばそのうち治るのが普通だから一層深刻さはない。この時も、医者から出された湿布を何回か使っただけで数か月後には自然に治っていた。

でも、笑い事ではないケースもある。

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数年後、今度は左腕に違和感を感じ、徐々に痛みが出てきた。

その頃、様々な問題が重なって起こっていて、自分のことにかまけている場合ではなかったため、痛みは無視して医者に行かず、結構なストレスにもただ耐えていた3~4か月の間に痛みは前回の比ではなくなっていた。

日に日に痛みが増すと共に、痛む範囲も大きく広がっていき、指先も痺れるように。もうどこが痛いのかもわからないような激痛になっていた。

腕は30度程度しか上がらないだけでなく、ただまっすぐ下に降ろしているだけでも痛い。寝る時も腕の位置に困った。痛みで同じ体勢は続けられず、毎晩ほとんど眠れなかった。

あまりにも、世の中で言われている症状や前回の自分の状態と違い過ぎていて「もしかして五十肩ではなく、骨や腱に異常があるのでは?」そんな不安に耐えきれず、ついに整形外科に行った。

でも診断はやはり肩関節周囲炎、つまり五十肩だった。少しほっとはしたけれど、実際には笑い事ではなく生活も支障出まくりだった。

そこから毎週、診療リハビリに通い続けることになる。

数か月経ち、ほんの少しずつ改善している気はするものの遅々としていて「本当にリハビリ効いてる?いつまで続ければいいの?きりがない」少しうんざりしてきていた。

だから、国の定めるリハビリ日数制限(5か月)でいったん診療が打ち切りになったのをきっかけに、再通院しないままになった。

さらに数か月、発症から1年を優に超えてやっと痛みが軽くなっていき、日常生活もあまり困らなくなった。1年半経ってほぼ解放されたけれど、今でもまだ完全ではない。

激痛がおさまったあと、本当は家で毎日五十肩体操をすべきだったのに、それをちゃんと続けなかったダメな自分。

そのためか、今でも腕は真上には上がらないまま関節が固まってしまったよう。無理に上げようとすると痛みが走り、変に反った体形になる。もう完全には治らない気がする。

若い皆さん、そのうち経験するかもしれない五十肩(四十肩)。甘く見ない方がいいですよ。痛くなったらすぐ整形外科に行ってくださいね。