夏に現れる「漆黒のG」。ヤツの名前を見るのもイヤな人へ
今年もやってきました~。私たちを恐怖に陥れる例の黒いヤツが出没する季節。我が家ではヤツの名を口にするのも憚られ、その名を呼んではいけないことになっておりまして(ハリーポッターのヴォルデモートかっ!)、
単に「ゴ」とか「G(ジー)」とか呼んで恐れております。でもどうやら、こんな思いをしているのは私だけではないようで、殺虫剤のフマキラー社が公式サイトで面白い試みを行っています。
【目次】
ヤツを恐れ始めた21の夏
私には「G」を恐れ始めた頃の記憶があるのです。別に特別な事件があったわけではないのですが、突如出現した「G」に、親の仇のごとく叫びながら殺虫剤を噴射している時、ふと思ったのです。
「あれ?私っていつからこんなにGが怖くなったんだっけ・・?」
それまでも嫌ではあったけれど、割と平気で新聞紙を丸めて叩いて殺したりしていました。でも「いつから…?」とふと思ったことを今も覚えていて、それは21歳頃のことでした。ただ、そんな恐怖を覚えるようになった理由が思い当たらない。
よく考えてみると不思議といえば不思議です。ここまで忌み嫌ってる「G」は、たとえば蚊のように私の体に毒を仕込んでかゆみに悩ますと共に死に至る病気のリスクを与えるなんてことはしません。また変な声で鳴くのでうるさいと迷惑に思ったこともありません。
ここまで嫌う理由というのが、そういえばあまり思い当たらないのです。なのに、条件反射でただただ恐怖なのは一体なぜなのでしょう??黒いから?あのテカテカのせい?
う、う、う・・・書いていたらリアルにイメージしていまった。いかんいかん。
ヤツの名を見るのもイヤな人へ
それで、フマキラー社の公式サイトです。下記リンクをクリックしてみてください。
殺虫剤の製品紹介ページなのですが、当然といえば当然のこと「G」という文字もたくさん表示されています。なんたって「G」対策商品群の紹介ですから仕方ない。
でも「ヤツの名前を見るのもイヤ!という方に」という配慮のもと、表示されている「G」の単語が自分の選んだ単語に置き換わるという仕様になっているのです。
殺選択肢は5つ。「ピー」「御器噛り」「黒いヤツ」「漆黒のG」「黒い彗星」の中から自分で選んだものに、全てサイトの単語表示が変更されます。
「黒い彗星」って、いやいやどこぞの高価な宝石かって笑。
私は元々「G」と呼んでいたから「漆黒のG」を選びました。そうしたら、「悩みに合わせて選べる"漆黒のG"対策シリーズ」みたいにサイト内の表示が全部「漆黒のG」に。
恐怖指数も多少和らぐ不思議さ。文字から連想されるイメージというのは想像以上なのでしょうね。
平安貴族も悩んでいた御器噛り
ちなみに選択肢にあった「御器噛り」って何だ?と調べてみたらびっくりです。
時は平安時代。"御器(ごき)"と呼ばれる貴重な渡来品の食器で食事をとっていた贅沢な平安貴族。当時の食事は少量残すのがマナーだったそうで、そんなんだから、夜に出没するおなじみ「G」は想像に難くありませんよね。
御器に齧(かじ)りつくから「御器齧(ごきかぶり)」と呼ばれるようになったといいます。
その後「ゴキカブリ」が印字ミスで現在呼ばれている名で教科書に記されてしまったのが、今では定着してしまったというオチでした。
"ゴキ"って高貴な銀食器のことだったなんて・・・!