R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

保険適用の「二重まぶた」手術実録

先日、親が眼瞼下垂の手術を受けました。

年を取ると徐々にまぶた(瞼)が垂れ下がってきて、視界が遮られ物が見えづらくなったり頭痛や肩凝りなど様々な不都合が起こるため「まぶたを上げる手術」があります。

私は当日仕事を休んで病院に付き添いましたのでどんな感じだったか書いてみます。

【目次】

美容整形と違い保険がきく手術

親は元々二重でしたが、近年は傍から見ていても皮膚の薄くなったまぶたが垂れて黒目の大部分を覆い気味でした。おまけに耳もほとんど聞こえませんから日々かなり不自由だったと思います。

耳は治りませんからせめて視界だけでも少しでも改善すれば…と手術に同意しました。

この手術は多分美容整形の二重手術と同様なのだと思いますが、これは医療の一環として眼科で保険適用で受けられるものです。

親の場合かなり症状が重く、埋没法のような形ではすぐ元に戻ってしまうため切開手術が必要だとの先生の見解でした。

ただ、血液をサラサラにする薬を毎日飲んでいるのでしばらくこれを止めなければなりません。でないと切開した時大出血してしまう恐れがあります。

不整脈心不全があるためにその投薬をしているので、私は手術そのものよりむしろ薬を止める方が心配でした。別の循環器の先生に相談しましたが「何とも言えない」と、家族である私の判断に任されました。まぁ医者は何も断言できませんよね。

手術は本人のたっての希望なので、3日間だけ薬を飲むのを止めて手術に挑みました。

いざ手術

手術前はまず、待合室で両まぶたにセロテープのような物を貼ってしばらく待機します。これは麻酔なのだそうです。その後しばらく保冷剤で交互にまぶたを冷やしその後手術室に入りました。

    

待合室で待機していると、両まぶたで約1時間位で手術が終わり無事親が出てきました。

執刀した先生の話によるとやはりかなり出血が多かったそう。いくら血液サラサラの薬を止めたところで3日程度ではやはり限界があり、2週間程度は止めないとちゃんとした効果が出ないものだとおっしゃってました。

「でもとりあえず止血したので大丈夫。この後はとにかく冷やして冷やして、それが大事」だと繰り返されていました。

出てきた親の顔を見ると 、まぶたがくっきり二重になっていて黒目も見えるようになっていました。老人のぱっちりおめめもなかなかのものです。

もちろん手術直後ですから傷跡が相当目立ちます。黒い太い糸でのざっくり仮縫いで、まぶたと上側の皮膚を止めているのがバッチリ見えますし、周囲に血液も付いていて、なかなかクールなビジュアルです。

薬局で処方箋を出してもらったのち、持参するよう言われていたサングラスをかけて帰りました。保護のため外出時は当分サングラス必須です。

とにかく冷やして冷やして

家に帰ってからが結構忙しい。20分冷やしては15分程度休んでまた20分冷やすということを48時間続けろとの指示でした。(さすがに就寝時は無理ですが)

保冷剤を袋に入れ頭の後ろでマジックテープで留める目隠しで冷やせるので、手でずっと持ってなくてもいいのですが、何も見えない間はじっとしているしかありません。

目隠しの都度ティッシュを1枚当て、外すたびにべったり血がついているのを何度も何度も繰り返すうち、出血も徐々に減っていったのがわかります。

一方、数時間後には目の周辺は垂れて落ちてくる内出血で真っ赤になり、目の周りが赤いパンダ? 手術直後よりインパクある顔になっていて、そのままハロウィーンにでも参加できそう笑。

頻繁に冷やすと共に、複数の目薬を数度さしたり複数の薬を飲んだり、それに元々飲んでいる様々な病気用の大量の薬もありますからややこしいこと。

1週間後に抜糸、腫れは2週間程度

翌日も検査に出かけましたが、確認と両目のバランスをちょっと整える程度の調整のみでした。1週間後の検査で「問題ない」ということで、2週間と言われていた抜糸がその場で行なわれました。

目の腫れは徐々にひいていき、2週間には見た目がかなり改善して、3週間目には普通の二重の人になりました。

肝心の視界は良好で「よく見えるようになった!」ととても喜んでいました。

最初、手術をしたいと聞いた時は正直「まぶたぁ?そんなリスク犯してまでするようなものじゃない!」などと思ったのですが、本人にとっては見え方が少しでも改善する可能性があればそれに賭けたい思いがとても強かったようです。

高齢者に対しリスクをつい最優先で考えがちですが、QOL(クオリティオブライフ)をもっと追及してあげるべきかもしれないと、最近よく思うようになりました。