R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

「かける」って漢字と使い方、ちょっとあり過ぎ

今週のお題「かける」

今週のお題を見て「何を"かける"かなぁ?」と思い巡らしていたら、あまりにも様々な「かける」という表現があることを改めて感じて…何だか「かける」ということば自体に興味がわいてしまいました。

そこで「かける」をあらわす漢字や意味を整理してみました。

【目次】

賭ける

賭け事、博打。『ギャンブルで大金を賭ける』。
"
人生をかける"は「賭」ではなく「懸」です。でも賭け事の掛け金として金銭の代わりに命をベットするという場合は命を"賭ける"ですが…こわっ!

懸ける

願う、託す、覚悟をもって取り組む。『人生や命を懸ける』『神懸けて誓う』『じっちゃんの名に懸けて』一生(一所)懸命の懸はこの漢字ですね。

懸賞金の懸で、勝者に与えるという意味も。『賞金・賞品を懸ける戦い』

駆ける

YOASOBIの『夜に駆ける』はこの漢字ですね。かけっこの駆ける。意味は速く走ること。馬に乗って走るという意味もあります。駆動は「動力を与えて動かすこと」だから駆は動力ということになります。車のない時代の動力は馬。

翔ける

広い天空を自由に移動する。神や霊魂が空を舞い飛ぶ。地上を駆けるに対し「翔ける」は空を飛びます(飛翔)。『ペガサスが夜空を翔ける』『天翔ける(アマガケル)』ちょっと物語チックです。

架ける

かけわたすこと。ゆずの『栄光の架橋』はこの漢字。海や川や谷などを渡れるように木や金属の板などをかけ渡すから『橋を架ける』ですね。空に大きくかけ渡されるのは『虹の架け橋』。

『電話を架ける』もこの漢字。架電と言いますね。電話機発明初期は、遠くの人と会話できるよう架け渡してくれる魔法の機械だったのでしょうね。

欠ける

欠損すること。『茶碗や歯が欠ける』。一部が無くて不完全なこと『部品やメンバーが欠ける』。

書ける・描ける

文字や文章は"書く"。『心を揺さぶる文章が書ける作家』。

絵や模様や図は”描く”。『絵が描けるAI』。『うまく眉が描けるペン』化粧は図や模様!笑

掻ける

爪などで表面をこする、好ましくないものを表面に出す。『気持ち良く背中を掻ける孫の手』『汗を掻けるサウナ』。不意をうち裏をかく『寝首を掻けるチャンス』
    

掛ける

これはものすごく色々な意味で使いますね。

●液体や粉を上方から注ぐ・うち当てる。『振り掛ける』『塩コショウや醤油を掛ける』『水を掛ける』

●上から物を置く、高所に掲げる、ぶら下げる、垂らす、取り外せる状態で固定する。『布団を掛ける』『ハンガーに上着を掛ける』『看板を掛ける』『壁に絵を掛ける』『カバンを肩に掛ける』『鍋を火に掛ける』『眼鏡を掛ける』『ネックレスを掛ける』

●費用や労力を費やす、負担させる、課する『時間を掛ける』『趣味に金を掛ける』『手間を掛ける』『税金を掛ける』

●自慢する『鼻に掛ける』

●放つ『家に火を掛ける』『射掛ける』

●斜め、交差させる『たすきを掛ける』『掛け算で2と3を掛ける』

●委ねる、頼る、希望を持つ『望みを掛ける』『願を掛ける』『期待を掛ける』

●働きや作用を仕向ける『暗示を掛ける』『謎を掛ける』『働き掛ける』『罠に掛ける』『麻酔を掛ける』

●気持ちを相手に向ける『気に掛ける』『声を掛ける』『情けを掛ける』『目を掛ける』

●増す、加える『磨きを掛ける』『回転を掛ける』『腕によりを掛ける』

●行動を起こす、とりかかる、途中『出掛ける』『手掛ける』『作業をし掛ける』

●より分ける、除外する『ふるいに掛ける』

●機械や道具などを操作・作動、仕掛け『掃除機やアイロンを掛ける』『ぞうきんを掛ける』『目覚ましを掛ける』『エンジンやブレーキを掛ける』『鍵を掛ける』『音楽を掛ける』

●影響を与える『迷惑を掛ける』『負担を掛ける』『苦労掛ける』

実際は"かける"とひらがなで書く場合も多いようですが、他にもまだまだ"掛ける"の使い方がありそうです。

漢字テストで悩んだら"掛ける"にしておけば、当たる確率は高そうですね!