久しぶりに電報を打ちました。といっても頼まれた弔電で、田舎の親戚が亡くなり今夜通夜だと今日聞いたけれど、動きがとれないため代わりに打ってくれというのを引き受けたのです。10数年以上ぶりにNTT東日本の電報申し込みをした話です。
【目次】
電報が混んでつながらない!?
電報は電話で依頼します。今どきネットでもできますが、事前にあれこれ個人情報の会員登録をしなければなりません。私自身時間がないし、代理で打つわけだし、ましてやこんな機会が頻繁にあるわけでもないので、電話で直接オペレーターに依頼したいと思いました。
0120で始まる番号に電話したのですが、ずっと話中でかかりません。
自動音声で「待ち時間は最大3分が目安」というので、それ位ならと待ったのですが、それを過ぎてもまだつながらず、するとまた自動音声で「やっぱ混んでて無理だからしばらくたってからかけ直してね」という内容のことを言って切れてしまいます。何度かけなおしても同じことが続きました。
それなら最初から気をもたせるようなこと言わないでよね!
しかし驚きです。世の中、こんなに待たされるほど電報を打つ人が大勢いるとは思いませんでした。過去一度もこんなことはなかったのに、と訝しく思います。
いや…むしろ電報打つ人はどんどん減っているため、NTTでこの業務を担う人を大幅に削減したため、逆に待たされる状況になったのでは?などと考えながらかけ続けます。
今夜の通夜に間に合わせたいのですから「もー!明日でいいや」というわけにいきません。仕方なく「115番」でかけてみます。
これだとのちに私の電話料金に加算され支払い請求されてしまうのですが、とにかく時間がないので仕方ありません。
こちらは割とすぐオペレーターに繋がりました。逆に不思議です。支払い方法によってオペレーターの担当人数が違うの?
電報の料金体系
電報というのは、最初25文字までが基本料金で、その文字数を超えた分は何文字ごとにいくらといった料金体系になっているのです。(Webか電話か、届ける3日前までか否かなどで料金も変わります)。
でもいまだに"一文字いくら"的な考え方を継承し続けているのですね。
ひとつ疑問がわきました。オペレーターに文章を伝える時、たとえば「謹んで」という場合、これなら3文字ですが、もしひらがなで「つつしんで」だと5文字、2文字多くなります。「悼み」と「いたみ」・・・こんなささいな積み重ねで合計料金は変わってしまうと思うのですが、そのあたり一切聞かれませんでした。オペレーターの匙加減なのでしょうか?
最後に計何文字だと確認されますし、途中でも「そこは漢字で」とか小うるさく指示すればよいのでしょうが、弔電など慣れない人の方が普通でしょうから結構おまかせにしていまいがち。だからちょっと気になりました。
ビジネスモデルは台紙や品物
とはいえ電報です。文字数の違いで価格はそこまで大きな違いにはなりません。むしろ、儲けのビジネスモデルは台紙や電報に付随させるお品の数々にあるようです。
今回も事前にネットでチェックしていた"刺繍のお花の台紙"を指定したのです。
でも「それは今品切れなので、おすすめなのは同じ系統で…」とか言ってもっと高額な台紙をセールスされてしまいました。
いやぁ、足もと見ますね。手頃価格の台紙が品切れなんてことあります? "弔事でケチくさいこと言うのは気が引ける"といった人の心理をついて、少しでも案件単価を上げさせようとでもいうのでしょう。
1本の電報ですが上は数万円の品つきのものまであります。
今回はまあ頼まれたものですしそのまま受け入れてしまいましたが、結構いい値段なので自分ごとだったら少し考えてしまったかもしれません。
頼んだものの完成品を依頼者は見ることもできないし、信頼をベースに成り立っている商売ですね。こんな、なかなか古い伝統が2022年現在にも残っていました。