天の川は銀河系を内から見ていることがよくわかる、国立天文台の子供向け動画
これを書いているのは7月7日の夜、七夕です。今年は異常に早く梅雨があけたので、もしかしたら晴れて天の川が見えないかな?と思って窓の外を見たら、残念ながら雲が多くて星はぽつりぽつりとしか見えませんでした。でも天の川って別に今日だけ見えるわけではないのだから、天気の良い日にまた夜空を見上げてみましょうか。
【目次】
織姫と彦星の恋物語
日本では七夕について、織姫と彦星の恋物語としてロマンチックに語られますが、そのストーリーって、
一切遊びも恋もせず働いてばかりのワーカーホリックな娘をお父さんが心配して、よさげな男を連れてきて結婚させました。
二人は超ラブラブになって、今度は仕事そっちのけで遊んでばかりの堕落生活。今度はそれを怒ったお父さんが二人を天の川の両側に引き離してしまいました。
でもあまりに嘆き悲しむ娘を不憫に思い、ちゃんと働くことを条件に1年に1日だけ会うことを許しました。
かいつまむとそんな感じで・・・これってそんなロマンチックな物語かなぁ・・?
天の川は銀河を中から見た姿
天の川の正体について、国立天文台の専門家が子供にやさしく説明している動画を見つけました。タイトルには「小学生向け」とありますが、大人が見てもなるほどと感動しますよ。
天の川というのは銀河の一部を内側から見ているものだということを知識としては知っていても、この動画ではその銀河の構造を3Dで立体的に動かし説明してくれているので、感覚的にそれがすごくよくわかります。
それで実感するのですが、太陽系ってほんと銀河系のはずれもはずれ、長い螺旋の先っぽにあるんだということがよくわかります。下の動画のスタートから6分あたりです。
織姫と彦星(夏の大三角)は銀河系を横から見た直線のむこうとこっちに位置してるように二次元では見えるので、この恋物語が生まれたことも視覚的に納得です。
それにしても銀河の中心の明るさといったらまぶしすぎる。それだけ信じられないほど無限の星が密集しているわけで、一度見てみたいけど人間には想像もつかない景色であることでしょう。
こんな巨大な銀河系です。この動画を見ていると、端っこの地球にだけ生命がいるとはとても思えない、そんな思いを馳せ、私には宇宙の方がよほどロマンチックな物語です。