R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

電車内トラブル、でもその迷惑行為を行った理由についても考えてみない?

電車内で「人が暴れている」緊急停止 東京メトロで運転見合わせ』という記事が目につきました。私も都内に電車通勤しているので、やはりこういうタイトルは気になります。このトラブルの様子を、ほとんどの記事はこのようなタイトルと内容に終始しているため「また電車に変なやつがいたのか、怖いなー」という印象だけが残るものになっていました。

【目次】

そのトラブルが起こった原因はスルー

でも一紙だけ、その迷惑行為を行ったその理由についても触れていました。

「車内で足を伸ばして座っている人がいたので、いらついて車内を移動する際に大声を出した」

"大声を出して車内を歩く男"を見た他の乗客が非常通報ボタンを押して「人が暴れている」という通報により電車は緊急停止、大騒ぎになったようなのですが、

確かに怒号で電車内を移動している中年男性がいたら怖いもの。"暴れる"という表現が適切だったかどうかは別として、結果的にそうなってしまいますよね。たとえ怪我人は出なくても電車が遅れ多くの人が迷惑をこうむります。

いくらイラついたからって、そういう大人げない行為は慎んでいただきたい

だからその中年男性をかばうわけではないのです。でもね、その人をイラつかせ怒らせた元々の原因、恐らく混んでいる電車内で座っている客が"人の迷惑顧みずに足を伸ばしていたこと"自体は、ほとんど記事でも世論でもスルーされている。それがちょっとひっかかるのです。

通勤ラッシュ時の超混雑車内で

コロナからの復活により、通勤電車の混雑も戻ってきたことは今までも書いている通りですが、それと共にまた以前同様イラつくことも増えてしまいました。
  
    

  • とても混んでいるのに途中に立っている人が奥が空いていても絶対に動かない、それでその人を超えて奥に行こうとする人を迷惑そうに睨む
  • 大きなデイパックを背負ったままどんなに他人にぶつかろうと、肩からずらしたり降ろそうとしない
  • 座ったまま足を大きく前に伸ばし(男性に多い)もしくは足を組み(女性に多い)、その目の前に立つ人がすごく立ちづらくて困っていても全く意に介さない
  • 吊革につかまっている人も、スマホを見ていてその伸ばした腕のリーチ分後ろにずれてる(女性に多い)ため、その真後ろの隙間に立つ人を邪魔するが意に介さない。そこは狭くつり革につかまれない場所なので揺れると接触するため後ろを振り向いて睨む
  • ドア前の棒の所に立ってる人がどんなラッシュの波にもテコでも動かずスムーズな乗り降りを妨げる(10代に多い)←こういうのを"門番"と言うらしい

これらは私自身、通勤時の超混雑車内で頻繁に遭遇してやはりイラついてしまうシーンの数々です。

「すみません」と言いながら奥に入ろうとしたり、ぶつかって痛いことをやんわりわかってもらおうとすることもありますが、その時はだいたいすごい目で睨まれます。もしハッキリ注意しようものなら逆切れにあって騒ぎになりそうです。

様々な視点でものを考える

かつて日本人の美徳とされた、お互いに譲り合う・相手の立場に立つ・人を気遣うみたいなことがあまりなくなってしまったように感じるのが悲しい。

多分一人ひとりはそんな悪い人ではないでしょうし、知り合いだったら気遣ったりもできる人なのだと思います。でも他人に対しては、何か""であるか、もしくは"そこに存在していない"ような感覚を持つ人が増えてきて、そういったことが起きてしまっている気がしています。

古いといわれそうですが、家庭でも学校でも社会でも、いろいろな立場や視点にたって倫理を考えてみる場というものがもっと必要なのではないか、最近の多くのニュースを見聞きしてそんなことを感じてしまうのです。

マスコミも単に「迷惑なやつ」だけに焦点をあてず、そういうトラブルに至るプロセストラブルを回避するために何ができるか、皆が考えられるような、そういう記事にしてほしい。