R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

今や財布はポイントカード入れ。現金はリリーフとして出番待ち

スーパーで買い物中、カゴいっぱいに食料品を入れていざレジへ並ぼうとした直前で財布がないことに気づきました。財布の中には紙幣と硬貨、そして色々な店のポイントカードなどが入っています。どうしよう…

【目次】

サイフがない!現金持ってない!

「どこかで落とした!?どこで?」・・記憶をたどります。

「家から歩いて…直接ここに来たんだから他の店で取り出してはいない。そういえばこの買い物バッグに入れた記憶がない。家に置き忘れ?…昨日のカバン…から取り出した記憶も…ない。やっぱり家だ。落としたんじゃなくてまだよかった」

このスーパーは安いことを理由に現金のみしか取り扱っていないため、スマホは持っていましたが役に立ちません。「このカゴどうしよう」と一瞬迷いました。

「買ったもの全てまた元の棚に戻し家に戻る?いやーさすがにそれは面倒だ。でも今夜の夕食の分は買わないと。仕方ないから他の店に行く?でもここせっかく今日特売なのに、これもあれも98円だったのに・・・悔しすぎる・・・」

死ぬ間際は走馬灯のように一瞬で一生を振り返るといいますが、それに匹敵する速さで、上記の「どこかで落としたのか?」から「悔しすぎる」まで、頭の中を様々な思いが駆け巡りました。

次の瞬間、そういえば!!スマホケースの中にいざという時のために千円札を入れていたことを思い出したのです。「助かった!」合計1000円をオーバーする分のみ元に戻し、無事支払うことができました。

すでに財布の出番がなくなっている

たかがスーパーに財布を忘れて行ったことだけで原稿用紙2枚分も書くかよ!とつっこまれるかもしれませんが、

でもその時思ったのです。

今ではもう、ネットはもちろんリアルの買い物でもほとんど××Pay や iDなど、スマホひとつあればほぼキャッシュレスで済むため、逆にこんな現金オンリーの店でしか財布の出番がなくなっている現実を改めて実感したのです。

買い物だけでなく、電車やバスに乗るときも交通系 ICカードで改札ピッで済むので交通費がいくらなのかの感覚があまりありません 。

様々なサービスも事前にクレジットカード番号と紐づけているものは払っている感覚すらありません。

今やサイフはポイントカード入れがメイン業務で、現金はリリーフ投手として出番を待っている状態です。

デジタル化でお金の肌感覚が消えていく

私達は幼い時からの経験で、物やサービスを享受するためには紙や金属でできた"現金"という対価が必要であることを肌感覚で理解しています。
    
その紙が「買い物によって自分の手から人に渡り、自分の財布からどんどん"出ていく"」というアナログな体験は、使い過ぎた時の減り方の速さに軽い恐怖を覚え、少し歯止めをかけねばならない気持ちにもなるものです。

キャッシュレスは手軽で便利でポイントもたまったりして、私にとってももう欠かせないものになっていますが、確かにそういった"リアルな実感"といったものは少し薄らいでしまった気がします。

もちろんレシートやスマホ履歴で"何にいくら使ったか"は現金よりも正確に把握できるのですが、その場その瞬間の、握りしめた小銭の重さとか手渡す行為などの肌感覚はデジタルにはありません。

生まれた時からスマホがある若者や子供は一層そういう感覚がなくなっていき、お金に関する意識もずいぶん変わっていくのだろうな・・・

でも、いざという時のために

以前も書きましたが、大規模震災時などでは公衆電話しか使えなくなる可能性があり、その場合に10円玉が必要になることや、

停電などで充電ができなくてスマホが使えなくなってしまうことなどを考えると、どんなにキャッシュレス化が進んでも、いざという時のためには常にいくらか現金を持ち歩くことをお勧めします!(財布とは別の場所にね)