隣席の4人組の会話を聞いて驚いたこと
夜の飲食店、コロナによる制限もなくなって店内の賑わいが戻ってきました。私の隣のテーブルは若者4人組。誰もお酒は飲んでいませんでしたが、皆スマホ片手にすごく楽しそうに騒いでます。その会話を耳にして少し驚いたことがありました。
【目次】
4人組の賑やかな会話
「あーー、ディズニー行きたい」「うん行きたい」
「これ(インスタ)超ヤバい!」「マジ?ヤバイ」「えー、もっと盛った方がいいんじゃね?」
「コロナはいいけど、サル痘だけにはかかりたくない、だってキモイし」
ずーーっとしゃべっていましたが、食事の最後に4人ともスイーツを頼んで食べている時だけ静かでした。(スイーツ食べてる時はカニと同じでなぜか皆無口)
さてここまで読んだあなた、会話の内容・しゃべり方・シメのスイーツなど、今どきの女子高生をイメージしていませんでしたか?
女子高生をイメージしたあなたはR55世代?
いえいえこの4人は皆、男子大学生です。
冒頭のトークを、脳内で想像した声より1オクターブ低くして、語尾も下げる感じにイメージし直してみてください。男子大学生になりました?
私は最初から彼らを見ているからわかってはいるのですが、聞こえてきた会話の内容も盛り上がり方も、かつて自分の周りにいた男子大学生達とあまりに違うので、正直「へーっ」と驚いたんです。(比べる世代が古すぎますよね)
この年頃の子を持つ母親なら何の驚きもないのでしょうが、何しろ私は長年、男子学生の(対外的ではない)プライベートな話を聞けるシチュエーションがなかったものですから…
昭和の彼らの学生時代、男だけの時の話題といえば、車・バイク、旅行、音楽、ギャンブル、お酒、バイト、そして女の子や彼女…そんな感じでしたが、隣席からはそういった話題は一切聞こえてきませんでした。ゲームや動画など、主にスマホの世界の中の話が大部分を占めていました。
特に、ハタチ前後の男4人で約2時間もの間、一度も女性の話題が出なかったことは結構新鮮な驚きだったのです。
無意識の先入観はなかなか抜けないもの
もちろん今回たまたま居合わせたグループの会話ですし、彼らの普段の会話も知らないわけですから、今回だけをもって決めつけるべきではないのですが、それにしても"相当違う"というのが偽らざる印象でした。
「女はこうあるべき」といったような"べき論"を人に押し付けることも押し付けられることも好まないけれど、でも「女子高校生はこういう感じ」とか「男子大学生はこんな話題が好き」とかいう無意識の"先入観"のようなものは、まだまだ自分の中にあるんだなぁと、何だか気づかされる出来事でした。
過去の経験による固定観念で無意識に人やものごとを判断してしまうリスクには日頃から気をつけようと思っているのですが、それって意外と難しいものですね・・・。