R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

靴に苦労してきた私。"シンデレラ姉"の気持ちがわかる

海原やすよともこ の漫才をご存知でしょうか?関西の姉妹漫才コンビで、よく自虐ネタで"おばちゃん"をディスるのですが、これがまた「おばさんあるある」で笑ってしまって結構好きなんです。その中のひとつに靴屋の話があります。

靴屋に行くと突然コロッケ工場に迷い込んでびっくりするな」

おばちゃんの履く靴は茶色くてタテヨコ同じ長さで丸くてコロッケみたいな靴がずらっと並んでるコーナーがある。というわけですが、まあ大げさにしろ言い得て妙じゃありません?

確かに、デザインより歩きやすさを優先しているのであろう形状で、黒・茶/ベージュ系が多いから、なるほどコロッケ。

以前も書いた通り私は昔から靴選びには苦労してきました。縦が短く幅広な足で、まさに"コロッケ"な靴でないとフィットしません。

先の尖がった華奢でお洒落なハイヒール、カツカツッて音たてて歩くシーン、私だって憧れましたよ。ドクターXの大門未知子、あれですよ!でも現実は厳しい。

それでも靴屋で試し履きなんてしてみた日には、すごくわかる"シンデレラの義姉"の気持ち。つま先だけでそれ以上入らない・・悔しさ恥ずかしさ。
    
ハイヒールは無理(キッパリ)。でも妥協して少しだけヒールのあるパンプスですら、私が履けるような横幅があるものは長さもあるので実は先の方がブカブカ空間。←電車内で先っぽを踏まれてもあら不思議、痛くない!

ぴったりしてないから踵が脱げないよう無意識に変な力をかけ足を痛めがちだし、すぐ靴擦れして皮がめくれる、どっちにしろ痛くてつらい

それに引き換えコロッケ靴の安心感。軽くて、足裏が柔らかく痛くない、防水で、裏にも滑りにくい加工がしてあって、階段の上り下りも大丈夫。もう、合わない靴を我慢して履いていた過去には戻れない…。

昔、海外ブランド全盛の頃は皆がお洒落で高価な靴で通勤(通学)していたものです。踵のない靴を履くのは最先端NYキャリアウーマンのスニーカー通勤程度で、日本のOL(死語?)はヒールが基本でした。フェラガモのパンプスとかすごく流行りましたね。

でも現在、通勤時間帯の女性専用車両を見渡してみると、驚くほどほとんどの人がペタンコ靴なのです。大部分の年齢20~30代、服装は遊びではなく仕事仕様。でもスニーカーも大勢いますし、若い人でもコロッケ靴は普通。逆にヒールはほんの数えるほど。

大きな契機となったのは3.11東日本大震災だったように思います。あの日、首都圏でも帰宅難民で大混乱、歩ける靴の重要性を痛感した人が多かった。地震などいざという時のために一斉にヒールを脱いだ女性たち。

その後も働き方の多様性と共に、ステレオタイプの"通勤ファッション"に囚われなくなってきたのかもしれません。とても良いことに思えます。

でも靴メーカーさん、コロッケ靴は今やおばさんだけのものじゃないし、おばさんだって何でもいいわけじゃないんですよ。もう少しデザインなんとかなりませんかね。選択肢が限られてるから仕方なく機能優先してるだけで満足してるわけではないんです・・・