R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

半導体不足で欲しい車は買えず。でも乗ってた車は想定外の高値で売れた

半導体が不足している」というニュースを聞くようになって結構たちます。最初の頃はたいして気にとめていなかったのですが、実はこれが自分にも関係していたんですよね。

半導体不足の理由としてよく聞かれるのは「主にコロナのせい」です。

コロナによってテレワークや巣ごもり生活が始まり、世界的にPC関連や家電の需要が急増しました。でも供給側(工場など)の人が足りなかったりコロナで動けなかったりで稼働がおいつかず、十分な数を作れない。

貿易摩擦や昨今の自然災害の増加なども要因のひとつで、今なお不足状態が継続中です。

夫は仕事で車を使うため結構距離を走ります。春には車検なのでそれまでに買い替えようと去年から検討していました。年が明けて、次の車の候補を決めてディーラーと話すと「ご希望の色の在庫がございません」

2つの色だけ残っているけど、希望色を含め他は全て売れてしまった。でも半導体不足なので次はいつ入ってくるかわからない。ということでした。

出た!半導体不足!

何しろ自動車は半導体の塊ですからね…。

いつになるかわからないでは車検に間に合わないかもしれない。仕方なく選択肢として想定していなかった色を選びざるを得ませんでした。

別に変な色ではありませんが、欲しかったものとは違うので盛り上がった気持ちに水をさされた夫は少しがっかりしていました。
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購入を先延ばししなかった理由には、車検の他にもうひとつありました。

半導体不足は、購入者にとっては厳しいのですが、一方売る側にとっては今がチャンスとも言えます。

今まで乗っていた車が想定外の高値で売れたのです。走行10万km近い軽自動車が50万円以上になりました。この車種も新車はなかなか手に入らないらしく中古車価格が高騰しているそうなのです。

このタイミングを逃すともうこの高値で買ってくれなくなりそうなので、購入車の色は妥協したという背景がありました。

個人でも半導体不足が直接かかわってくるのですから、会社としてはさらに大きな影響があります。

多くの企業は、何か"モノ"を作ったり仕入れたりして、それを売って利益をあげるわけですが、半導体不足のせいでこのサイクルがうまく回りません。

半導体や部品の調達価格が上がって打撃ですし、もし大口の注文をもらえても"モノ"がないから納品ができません。先期は半年以上の納期遅延が発生したものもありました。

3末締めの年度決算が出始めていますが、サプライヤー・メーカー・販売業者など各社では、需要があり本来伸びたはずの業績が逆に落ち込んでしまったところもあります。

半導体だけではありません。

中国のゼロコロナ政策も甲斐なく感染拡大がとまらないため、上海のロックダウンが続いています。これによっても日本企業は大きな影響を受けています。

従業員が出勤できず中国の工場が稼働停止したり、また航空貨物便も飛ばないため出荷できないなど、生産も物流も滞ってしまっているのです。

半導体不足には各社対策を打ってだいぶ需給改善してきたけれど、今度は中国の政策のため部品などが入ってこない。

今期に入ってまだ1週間なのにすでに、第一四半期もまた厳しいものになるかもしれないと社内でささやかれています。長い会社員人生、売上が上がらないとろくな事がないことをいやというほどわかっているのですが…。

そしてさらにロシアのウクライナ侵攻も関係してきますがこれ以上書ききれません。とにかく半導体不足も、海外のロックダウンも、戦争も、自然災害も、世界情勢は全て、日本にも自分たちにも直結していることを、ひしひしと感じるのです。