R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

健康であるほど得になる医療制度で、健康寿命世界1位を目指したい

WHO発表によると、平均寿命が世界一長い国は日本で平均84.3歳だそうです。(2021年版報告書/2019年時)。ちなみに2位はスイス、3位は韓国。

女性だけみれば何と87.74歳。これは平均ですから、もっとずっと長生きの方も大勢いらっしゃることになります。

平均寿命は毎年伸び続けています。私(R55世代)が生まれた頃、男性の平均寿命はまだ60代!70歳に満たなかったのです。

この調子だと「人生100年時代」が到来するというのもあながちウソではなさそうですね。

なぜ日本はこんな長寿国なのでしょう?

昔からよく言われている通り、伝統的な和食が健康に有効であることが要因のひとつかもしれません。

そして日本の医療レベルが平均的に高いこと。そして国民皆保険のおかげで誰でも平等に医療を受けられることなどがあげられるようです。日本にいると当たり前かもしれませんが、世界から見ればそれはとても恵まれた環境なのですね。

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日本の医療制度はとてもありがたいものです。

1~3割の医療費負担で医療を受けられたり、医療費が高い場合に高額療養費制度があったり、申告で医療費控除を受けられたり、と様々な支援があって助かるのは事実なのですが、

ただ、私はいつも不思議に思っていることがあります。

日本の医療はこのように病気に対し手厚いのに、病気にならないようにする投資をなぜもっとしないのでしょうか。

先ほどの平均寿命は健康寿命ではありません。健康寿命というのは、介護などの必要がなく健康的に日常生活が送れる期間のことです。女性の健康寿命平均は75.38歳。亡くなるまで12年以上は寝たきりや介護が必要な状態なのです。

そう考えると平均寿命が長いことをただ手放しでは喜べません。

その間に膨大な医療費や大勢の福祉人材が必要になるはずです。手厚いサポートがあることには感謝しますが、その原資は税金です。

だから、病気にならないよう、もっと"健康であり続けること"に税金を投下した方が、結果的に国の財政逼迫を防ぐことにつながると思うのです。

健康診断や様々なドッグなどを受けたいと思っても、高くて二の足を踏んでしまう人が大勢います。健康診断も、公務員や企業の健保に入っていない自営業や個人事業主フリーランスなどは全て自己負担人間ドッグに至っては数万円~10万円以上もします。

医療費控除も病気に対してだけであって、健康増進のための費用や病気が見つからなかった通常の健康診断は控除の対象となりません

市町村などで一部支援があったりもしますが、自らその情報を得て自ら申し込んで…と積極的に動かないとその恩恵にあずかれません。

民間の生命保険や自動車保険などで、年齢性別や事故履歴などによって保険料や支払い金額が細かく設定されているように、国の医療制度も健康であるほど得になるような様々な工夫をしていけば、もっと健康寿命も延びていくと思うのです。

人生100年ではなく「健康100年」を目指して。