R55女性あるある

R55世代(50~60代)女性の、心身や環境の変化・長年の仕事での経験・主婦目線での生活など綴るブログ

日本の家庭に眠るお宝。タケモトピアノが儲かる秘密

R55世代が小学生だった頃、習いごとのトップはピアノだった。特に女子はクラスの大半といってもいいほど多くの子がピアノを習っていた。

親が無理やりお稽古に通わせていたケースも多かったので、そういう子たちは練習も嫌々で、バイエルからブルグミュラーぐらいまでの間で大半がリタイア。

でも多少はピアノの弾ける子供たち。小学校の音楽室で勝手に弾く2大ピアノ曲といえば「猫ふんじゃった」と「エリーゼのために」。

猫ふんじゃった」は、黒鍵使いが多くてまるで難しい曲を弾いてる感じがするし、途中で左右の手を交差する大技(!)があるから、子供心に超格好イイ。で、何度も繰り返しながら親の仇みたいにやたら速く乱暴に弾く←こういう調子に乗るのはたいてい男子。

エリーゼのために」はとてもエレガントな曲。少女はヒロインにでもなったように手首を大きくしならせながら、少し難しいこんな曲を弾いてる私って素敵女子!な気分になれた。
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そんな子供たちもいつしかピアノを弾かなくなり、その存在すら忘れ、蓋を閉めたまま何十年も、実家のリビングやかつての子供部屋で色々な物や飾りの置き場と化している。

当時電子ピアノはなく、木材でできた大きく重い黒いピアノ。家庭用アップライトピアノでも200~300Kg、グランドピアノになれば400Kgするものもある。だからちょっとやそっとでは動かせず、そのままになっている。

でも当時のピアノは、かなり質の良い木材を使い日本国内で製造されていて、30数年前の方が今よりも物が良いとも言われる。(もちろん傷み具合など個々にはよる)

今ピアノは海外需要が伸びていて、Made in Japanの黒いピアノは大人気。特に人気のヤマハの1970~1980年製の在庫が不足しているらしい。

まさにこのお宝、日本中の家庭にひっそりと眠っているのにね。

財津一郎が「ピアノ売って頂戴~♪」と、変な踊りの中で歌うおなじみのCM。この「タケモトピアノ」とは一体何ぞ?と思っていたけれど、

(ちなみにこのCM、泣き続ける赤ちゃんもなぜかこの歌が流れてくると泣き止むという噂でTVでも取り上げられ話題になってた)

このタケモトピアノかなり儲かっているらしい。こういった家庭で使われなくなった中古ピアノを安く買い取り、メンテナンス再生して海外に売るビジネスモデルだった。

高度成長期の日本がこぞって子供にピアノを習わせたのと同じように、中国を始め豊かに成長していく国ではピアノの需要が高まる。ピアノのように難しい"ものづくり"品質は日本製に限る。でも新品は高いので十分高品質な中古ピアノが売れる。という図式。

ここで ↓ 6台のライブカメラがピアノ修理などの様子をリアルタイム中継していますよ!(夜は真っ暗で動きがないから昼間に見てみてね)