東京エレクトロンのCMにぐっとくる
少し前によく放映されていた東京エレクトロンのCM「LOVE クロニクル篇」、これ見てぐっとくるのは多分R55世代じゃない?
CMでは情報通信機器の進化に合わせ、その時代時代の恋人同士の風景が映し出されて、最後は「将来は、離れていても寂しくない。まるで隣にいるような映像技術を半導体が可能にする。」って示唆するCM。
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ダイヤル式の家電話、FAX、ポケベル、デスクトップPC、ガラケー、スマホ・・・この世代はおおかた経験しているからね、これ見て思い出しちゃう。
昔、友達や彼への連絡は一家に1台しかない、コードでつながった電話にかけるしかすべがなかった。
だいたいは相手のお母さん(時々お父さん)が出るから、取り次いでもらうのに毎回どれだけ緊張したことか。声が1オクターブ高くなって、いかにもいい子のような話し方して。電話は居間(リビングじゃなくて感覚は居間なのよ)とかにあるから、話す内容は全て家族に筒抜け。
携帯電話なんてないから、会う約束も「何日何時何分にどこ」っていうのを事前に厳密に決めておかないと巡り合えない。
「今どこ?」はできないから、彼が約束時間に来ないと自分が間違えたんじゃないか?それとも何かあったんじゃないか?と、気が気じゃない。結局会えずにあきらめたことも何度かあった。
あの不安と、じれったさと、だからこそ会えた時のうれしさ。それが日常だった。
その後、コードレス電話、ポケベル、パソコン通信、インターネット、i-mode(ガラケー)、タブレット、スマホ・・・どんどん新しいものが出てきて、その都度「便利になったなー!」と使ってきた。
まさに、リアルITクロニクル。
だからこのCMの最後のように、違う場所にいても、年老いて外出が困難になったとしても、実物のような触れる感覚まで可能にする映像技術が、きっと近い将来登場してくれることを信じてる。待ち遠しい。